5 マイクロスコープの重要性

マイクロスコープは肉眼では確認できないミクロ単位の治療が必要の際に活用する医療用精密機器であり、マイクロスコープを活用することで、約20倍に視野を拡大させて治療を正確におこなえるようになります。しかし、マイクロスコープを設けている歯科医院は極わずかであり、馴染みの少ないものなのではないでしょうか。そこで今回はマイクロスコープについて、詳しくご紹介して参りたいと思います。

マイクロスコープでおこなう治療は？

脳外科手術でも活用されるマイクロスコープでありますが、歯科治療では虫歯治療、根管治療やセラミック治療をはじめとする、さまざまな治療工程で活躍しています。

マイクロスコープの特徴は？

歯科治療では、診療用チェアに付属されている歯科用ライトでお口の中を照らし、治療をおこないますが、歯科医師の視野を確保するためにはどうしても頭がさまたげになり、ライトの光を斜めから照らすため影ができてしまい、細部まで光を照射することが困難となります。

そこで活躍するのが、マイクロスコープです。マイクロスコープは、影をつくることなく、視野を確保できるだけではなく、約20倍に拡大して患部を見ることができるため、確かな治療をおこなうことができます。

また、根管治療においては、入り組んだ根管内を視野で確認することが難しく、感覚だけを頼りにした手探りの治療でありましたが、マイクロスコープを活用することで、根管内の様子を確認しながら、治療をおこなうことが可能となりました。